コラム

中小企業の資金調達戦略

税務

中小企業にとって資金調達は、事業の成長や経営の安定を支える重要な要素です。しかし、特にスタートアップや資金繰りに課題を抱える企業にとっては、その道のりは必ずしも平坦ではありません。今回は、実際の事例を交えながら、効果的な資金調達戦略についてご紹介します。

1. スタートアップ融資事例:美容院の1000万円融資


ある女性オーナーが新規美容院を立ち上げるため、1,000万円の融資を希望されました。

スタートアップ企業にとって融資を受けることは、事業計画の妥当性や返済能力が厳しく審査されるため、容易ではありません。特に本件では、与信限度額や事業計画の精度に関する課題が浮き彫りになりました。


弊社では、事業計画書の精緻化、資金使途の明確化、収支シミュレーションを行い、日本政策金融公庫への申請をサポートしました。何度も交渉を重ねた結果、満額の1,000万円の融資を獲得。事業開始時から安定した資金繰りが確保され、オーナーは経営に専念することができました。

この事例は、計画性と専門家のサポートがいかに資金調達成功のカギであるかを示しています。

 

2. 借換え事例:複数融資の一本化でキャッシュフロー改善


製造業を営むA社は複数の金融機関から高金利の融資を合計9,000万円借り入れており、月々の返済額が大きな負担となっていました。さらに、融資ごとに異なる返済スケジュールにより、資金繰りが複雑化していました。


弊社では、A社の財務状況を徹底的に分析し、経営者と共に将来的な資金繰り計画を策定しました。その後、長年の信頼関係を築いているメインバンクに交渉し、複数の融資を一本化し、年利1.8%、返済期間10年の長期融資へと借り換えることに成功しました。

その結果、月々の返済額が従来の180万円から100万円に減少し、キャッシュフローに余裕が生まれました。さらに、金利負担の軽減により年間で約70万円のコスト削減も実現。経営者は資金繰りの不安から解放され、新しい設備投資や事業拡大にリソースを集中することが可能となりました。

 

●資金調達成功のポイント

明確な資金使途:融資や借換えでは、資金が何に使われるのか明確にすることが必須です。

事業計画の精度:収支計画や将来の返済シミュレーションがリアルであること。

専門家との連携:資金調達には税理士や専門家のサポートが欠かせません。

 

●CROSSROADのサポート体制

税理士法人CROSSROADでは、スタートアップ企業や資金繰り改善を目指す企業に対し、融資申請サポート、財務コンサルティング、キャッシュフロー改善策の提案を行っています。

私たちは単なる融資獲得だけでなく、「企業が持続的に成長するための資金戦略」を共に考え、実現するパートナーでありたいと考えています。

資金調達に関するお悩みやご相談がございましたら、ぜひ税理士法人CROSSROADまでお問い合わせください。

あなたの事業の未来を、私たちと共に築きましょう。

その他関連コラム