1.基本要件

中小企業新事業進出補助金の基本要件は、以下の条件をすべて満たす必要があります。

　・企業の成長・拡大に向けた新規事業への挑戦

　・付加価値額の増加（付加価値額の年平均成長率を+4.0％以上増加）

　・給与支給総額の増加（1人あたり給与支給総額の年平均成長率が事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上、または給与支給総額の年平均成長率+2.5%以上の増加）

　・最低賃金の水準向上（事業所内最低賃金が地域別採点賃金+30円以上の水準）

　・一般事業主行動計画公表（次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画の公表）

 

2.対象となる中小企業

申請する企業が中小企業基本法に基づく中小企業であることが求められ、以下の条件を満たす必要があります。

　・従業員数が一定以下（製造業その他は300人以下、サービス業は100人以下など）

　・資本金が一定額以下（資本金3億円以下など）

 

3.補助対象経費

補助対象経費として以下のものが挙げられています。

　・建物費

　・構築物費

　・機械装置・システム構築費

　・技術導入費

　・専門家経費

　・運搬費

　・クラウドサービス利用費

　・外注費

　・知的財産権等関連費

　・広告宣伝・販売促進費

 

4.補助上限額、補助率

補助上限額は従業員数や大幅な賃上げの有無で金額が定められています。

※補助下限額は750万円

※補助率は一律1／2のため、1,500万円に満たない事業投資等は対象外となることにご留意ください。

 

5.効果と今後の展望

「中小企業新事業進出補助金」は、企業の成長を支える重要な手段となり、特に中小企業が新規事業に進出する際に必要な資金負担を軽減することで、リスクを分散し、競争力を高めることができます。また、企業の事業の多角化や新たな市場への展開を促進し、経済全体の活性化にも寄与します。この補助金を活用することにより、多くの中小企業が新たな成長機会を得ることができるため、貴重な支援となるでしょう。

 

補助金に関して、ご不明点等がございましたら、ぜひ一度税理士法人CROSSROADにお問い合わせくださいませ。